Japan2001公認行事「The Art of OSHIBANA展」

イギリス全土で展開された日本文化を紹介する日英政府主催イベント「Japan2001」の公認行事として、2001年6月に「The Art of OSHIBANA展」を開催しました。

本展は、ロンドンの王立園芸協会ローレンスホールで行われた「世界押し花絵画展Japan2001コンクール」と、ケンブリッジ大学植物園で開かれた「杉野宣雄展INケンブリッジ」の2つの展覧会で構成されました。コンクールには、世界16の国と地域から1,200点以上の応募があり、約400点が展示されました。日本からは約270人の押し花愛好家が渡英し、押し花を通して日英の文化交流を深めました。

杉野会長の個展では、日本を象徴するモチーフとして富士山の連作が公開されました。杉野会長の押し花アートが、花嫁のブーケや記念の花束の押し花が主流だったイギリスに与えたインパクトは非常に大きいものでした。代表作の一つ「高冨士」は、「上へ上へという向かう姿が、押し花を技巧から芸術へと願う、作者の強烈な意思を象徴している」「杉野の手で摘まれた異種の草花たちは一つの画面に寄り集まることで、新たな生命を与えられた」と当時の新聞で評されました。