浜名湖花博2024(はままつフラワーパーク会場編)

浜名湖ガーデンパークとはままつフラワーパークの2会場で現在開催されている浜名湖花博2024は、両方の会場が開催となる4月6日、はままつフラワーパークでは開花の遅れた桜とチューリップが一緒に咲き、とてもきれいな花風景を見ることができました。

春のガーデンのピークは大きく分けると①チューリップなどの球根花の時期、②藤の花が咲く時期③バラの咲く時期の3つになると思います。それぞれを単体で観賞するだけでもとても美しいのですが、そこに一年草や宿根草が混植され、デザインされると単体よりもグーンと美しさがアップするように思います。そんなガーデンデザインを施され見せてくれたのが今回の花博の大きな特徴だったようです。

桜が咲く季節、はままつフラワーパークでは、桜の木の下に美しい芝生の緑や水辺の風景とともに50万級のチューリップが次々に咲き競います。今年は新たに桜の根本に美しい濃いめのピンクで彩られた花壇を配したフォレストガーデンもできました。

そして 藤の咲く4月25日前後、あしかがフラワーパークの藤を一躍有名にした樹木医の塚本こなみさんが今はこのフラワーパークの理事長となり、美しい藤棚や藤の回廊や木立性の藤が増え、その根元を繋ぐようにデザインされたスマイルガーデンやホワイトガーデンは得も言われぬ美しさで私のお勧めのガーデンです。

こちらはガーデンデザイナーの吉谷桂子さんのデザインによるガーデンで既に10年の月日を経てこのように美しいガーデンの風景を演出しています。宿根草を中心に次々に咲き変わるガーデンは見ごろの季節も長く球根花の時期からバラやアジサイの咲く6月まで美しく咲いています。また、このはままつフラワーパークにはモザイカルチャーとう大きな動物や昆虫などを草花で作りこんだアートがあります。小さな樹木の動物などをつくるトピアリーを数倍の大きさしたようなものですが、葉を刈り込むのではなく、植物や花々を植え込んでおり、よく見るととても細かく精巧に作られています。このモザイカルチャーを手掛けているのは、地元のガーデンデザイナーの小倉珠子さんです。

小倉珠子さんがデザインするもう一つのガーデンは「はなのはら」です。花々でつくる野原のようなガーデンですが、チューリップの色合わせなどもとても参考になります。

そして、バラ咲く季節ローズガーデンは横浜イングリッシュガーデンのスーパーバイザーであり、中之条ガーデンのローズガーデンも手掛ける河合たかしさんのデザインです。このローズガーデンはやはりかなり華やかなバラに埋もれるようなガーデンでした。

6月にはしっとりしたアジサイの咲く季節となりますので、6月16日浜名湖花博閉幕後もフラワーパークは引き続き開園しておりますので是非いらしてみていただきたいと思います。もちろん、来年の春も同じように美しい花季節はめぐってきますので今年行きそびれた方はどうぞ、次の機会に足をお運びくださいませ。

花旅コーディネーター 舩山 純(ふなやまますみ)