2023年イギリスの旅 <5>

イギリスの旅の投稿は今回が最終回となります。

6日目はオックスフォードから100km以上南下してウインチェスターまで走りました。訪問したのはパーハムハウス&ガーデンです。広大で長閑な鹿公園の中にエリザベス朝の屋敷が建っています。建物の中を見学する時間がなかったのは残念でしたが、庭園は見事な草木で囲まれた 4 エーカーのウォールド ガーデンが見どころでした。丁度リニューアル前でしたので、是非リニューアル後に再訪してみたいと思いました。この日は村のお祭りが開催されていて村人たちがオープニングの歌を披露してくれました。なんとものどかな雰囲気の中でリズミカルに指揮をするお年を召した男性、楽し気に歌う皆さんの姿は懐かしい映画でも見ているようでとても楽しい気分になりました。露店の出店もいろいろあり楽しいひと時を過ごしました。

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次に訪ねたのは出発前に「行程の順番が変わったことで急遽入れられる!」と思いつき、直前に入れ込んだシシング・ハースト城&ガーデンです。英国人が一番好きなガーデンだといわれるほど美しいガーデンで、初めて英国庭園を訪ねる方も再訪される方も、ここまで来たらやはりこのガーデンには寄りたいと思うことでしょう。私自身もここはイギリスのガーデンの中で一番多く訪ねているのですが、何とかご案内することができて、この追加訪問は喜んでいただけたのではないかと思います。有名な白いバラ、ロサ・ムリガニ―のドームは遅咲きなのでまだ見られませんでしたが、ホワイトガーデンは様々な宿根草が咲き乱れ、ローズガーデンはバラがとてもきれいでしたし、遠くからも目立つこのガーデンのシンボルのツインタワーに上る人や新しくできた話題のドライガーデンを見たり、時間は短めでしたが、皆さんナショナルトラストのショップでのお買物も楽しまれました。

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この日の最後は、小さな港町のライです。1時間位でまわれる可愛らしい町並みは絵本の世界のようで人気があります。中世の面影を残す小さな町は丘の上にあり、ハイストリートの坂道を上ると12世紀に建てられた聖メアリー教会があり上から町を見渡すことができます。私たちは到着時間が17時近くになってしまい間に合わなかったのですが、水色の文字盤の時計や外観だけでも素敵でこの町の見どころです。丸石が敷き詰められた小道は傾斜のある坂道ですが、そこに建つ蔦の絡まるマーメイド・インはランドマークとして有名な古い小さなホテルです。チューダー様式の木骨造りのこじんまりした家並みも絵になる美しい景色でした。しかし、フランス人によって頻繁に襲撃された歴史もあり、要塞であるライ城からは遠くフランスが薄っすら見えました。

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こうして全ての見学を無事に終えた私たちは最後の夜をホテルで過ごし、翌朝はガーデンセンターに寄り、ガーデニング用品から紅茶やお菓子まで買いそびれたお土産もいろいろ買うことができて無事ロンドンガドウィック空港へ。ヒースロー空港ではなかったのであまり期待はしていませんでしたが、さすがロンドンの国際空港、ハロッズ、フォートナム&メイソンやブランドショップも充実し、手荷物の袋が一つ二つと増えたのでした。三年ぶりのイギリスツアーは花好きの皆様が和気あいあいと美しいガーデンを見て、バラに埋もれて、のんびり観光もして久しぶりの海外を楽しんだ旅でした。2024年の旅の計画も決まり、次の旅もお楽しみいただけますよう、思いはすでに次の旅に向かっております。その旅の報告は次の夏ごろになると思いますのでどうぞお楽しみに。

花旅コーディネーター 舩山 純(ふなやまますみ)