2023年イギリスの旅 <4>
イギリスの旅も後半に入ります。この日はバーミンガム周辺の二つのガーデンを訪ねました。午前中は「ウォラートン・オールドホールガーデン」という、デビッド・オースチンのバラの名前にもなっている個人経営のガーデンを訪ね、午後は イングリッシュローズの生みの親である「デビッド・オースチンのローズガーデン」を訪ねました。
「ウォラートン・オールドホール」の広さは4エーカー、ガーデンルームごとにバラのアーチや宿根草が美しく植え込んであり、デザインや配置にもこだわったトピアリーが目を引きます。細かいところにガーデナーのこだわりが感じられる美しい庭でかつて国民のお気に入りの庭にも選ばれています。この日もお天気は良すぎるくらいで、もう少し柔らかい日差しだったらより散策が楽しめたのではないかと思いました。
このガーデンには可愛らしいカフェがあり、ランチのメニューもいろいろあるので、それぞれ自由に召し上がっていただきました。このツアーではガーデンを見る時間をたっぷり取りたいので基本的にランチはガーデンのカフェで自由にとっていただくようにしています。朝のイングリッシュブレックファーストとディナーでしっかり召し上がっていただくので、ランチはご自身の好みにお任せする、というスタイルをとらせていただいています。
さて、午後に訪ねたのは「デビッド・オースチンのローズガーデン」です。同じガーデンも訪ねる度に違う印象を受けるのはやはりガーデンが生きた花々で構成されている事と、訪ねる時期、時間、気候の変化によってその風景はかなり違って見えるのではないかと思います。本来であれば今回訪ねた6月15日はローズガーデンのバラはまだ見ごろには早い時期ですが、温暖化の影響もあり今回はドンピシャリのタイミングとなりました。
このローズガーデンは2006年に初めて訪ねたあと、何回か訪ねていますが、小雨の降る日だったり、まだ少し早かったり、咲き進んでいたりこんなにぴったり美しい時に来られるのは運がいいとしか言えません。前回訪ねたのは5年以上前、イギリスのローズガーデンも少なくなってきていますのでどのようなお庭になっているかと少し心配でしたが、バスがガーデンの駐車場に入ると同時に歓声が漏れるくらい、美しく咲き誇っていました。
皆様の幸せそうな笑顔をたくさん拝見することができて私もとても幸せでした。
こんな感覚は最初に訪ねた時以来久しぶりです。バラに埋もれる没入感は人を幸せにするんだということを改めて感じたひと時でした。
残念ながら苗は買えませんが、ガーデンはショップも充実しているので、皆さん思い思いにお買い物もお楽しみいただいたようでした。
花旅コーディネーター 舩山 純(ふなやまますみ)