早春の花を愛でる
年末に伊豆に行き海岸沿いの道の駅に立ち寄ると、香りの良い水仙の花が安価でたくさん売られています。お正月用にたくさん買ってきて部屋に飾ると、水仙の香りが部屋中に漂うので嬉しくなります。ゆずや三浦大根などお正月の買い物もできるので、気に入って年末の恒例になっています。
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天然の香りが部屋中を包み込んでくれました
冬は空気が澄んでいるので富士山もきれいに見えることが多いですね。最近各地でよく見かける眺望の良いテラスが伊豆の小室山にもできて、山頂をぐるりと囲む木製の遊歩道からは空と海と富士山が見渡せて大自然に溶け込むような開放感が味わえます。
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富士山も望める抜群のロケーション
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小諸山の展望から川奈ゴルフコースも見えます
小室山には椿園もあり約1000種、4000本の椿が咲く日本有数の椿園です。11月初旬から4月下旬まで見られますが、見頃は2月~3月上旬です。さて、伊豆の水仙といえば爪木崎の水仙は有名で12月20日ころ~1月約300万本の水仙の香りを楽しみながら青い海を眺めるのは気分爽快です。
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青空の下に広がる水仙は花の絨毯のようです
関東近郊では、千葉の鋸南町にある「をくづれ水仙郷」や「江月水仙ロード」は、12月中旬から2月上旬には2.2kmの散歩道に約6000万球の水仙が咲きほこり圧巻の景色を楽しめるのでよくツアーを作りご案内します。また、神奈川県の二宮駅の近くから階段を300段くらいあがる道に水仙が咲いています。山頂まであがると視界が開け相模湾と富士山を臨む絶景が見られます。もう少し身近では、葛西臨海公園の観覧車の周りにも水仙の花が咲くのでお散歩がてら行ってみるのもお勧めです。
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観覧車周辺の水仙畑
そして、甘い香りに誘われる早春の花として次にご案内したいのは、ロウバイの花です。近くの公園のウォーキングコースで年明け一番に引きつけられる香りです。
香り高く一足早く春の訪れを感じます
ロウバイの名所はやはり秩父長瀞の宝登山でしょうか。ロープウェイで頂上に上がると青い空とロウバイの黄色が目に眩しく、その後に咲いてくる紅梅が咲き始めると鮮やかなピンク色も印象的です。早春の花は香りと青い空に満たされて新鮮な新しい年の慶びを教えてくれるような気がします。
世の中に何が起こっても花の開花とともに春は一歩ずつやってきますが、この春からNHKの朝の連続テレビ小説でその生涯の物語が放映されるとの事で、植物分類学者牧野富太郎博士の故郷の高知県が物語一年近く前から話題ですがご存知でしょうか。高知市内からも近い五台山の中腹に、博士の功績を称えて作られた高知県立牧野植物園は広さ約 8 ヘクタールの園内で、「日本の植物分類学の父」と呼ばれる牧野富太郎博士にゆかりのある 3000 種類以上の植物が四季折々見られます。
高知県立牧野植物園は花と緑が彩る癒しのミュージアム
巨大な温室も見応えがあり、資料館には博士の生涯がわかる展示が見られ、一日ゆっくり楽しめます。まだ寒い早春の2月中下旬には博士が一番愛したと言われる花であり牧野植物園のマークにもなっているバイカオウレンの花が咲きます。
バイカオウレンは小さくて可愛らしい花
植物園の外にも秘密の群生地があり特別ツアーで毎年ご案内しております。林床に一面に咲く白い美しいバイカオウレンの花は、木々の木漏れ日の光を浴びて神秘的でとても美しい小さな花です。一生に一度見ていただきたいとても美しい花風景です。
高知県には他にも北川村「モネの庭」マルモッタンのモネの池に咲く青いスイレンなど植物好きの方には魅力あるお勧めの花名所があります。モネの庭では、2021年5月~7月に展覧会「杉野宣雄展inモネの庭」もされていましたね。是非一度ゆっくり訪ねてみては如何でしょうか。
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花旅コーディネーター 舩山 純(ふなやまますみ)