2023年イギリスの旅 <1>

6月11日~18日、4年ぶりにイギリスのガーデンをめぐる旅にでかけてきました。今回はかつてイギリスでガーデニングを学ばれた「北海道の上野ファーム上野砂由紀さんとめぐるツアー」です。

今回はエミレーツ航空、ドバイ経由便での渡航となりましたが、昨年秋にプライベートでカタール航空、ドーハ経由便でオランダに行っていた事が経験値として皆様をご案内するのには役に立ったと思いました。しかし、コロナ後初の海外ツアーということで出発前からやはり緊張感を持ちながらの出発となりました。

成田→ドバイ10時間ドバイ→ロンドン7時間と時間はかかりますが、今は直行便も北回りで15時間以上かかると思われるので、スムーズに行けたと言っても良いかもしれません。けれども次回は、と考えると皆さんはやはり直行便で行きたいと思っていらっしゃるかもしれません。

さて、ロンドンに到着したのはお昼の12時30分頃、この日の宿泊はストラトフォード・アポンエイボンなのですが、宿に行く前に①フェアライト・エンドというガーデンを訪ねました。

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自然をテーマにした広大な景色を楽しめる21世紀の庭園です。こちらはサセックスの丘の上にあり風が吹き抜ける傾斜地にあるため、草花が風になびく風景がとても美しいのですが、強風にあおられる日もあるので風に強い植物を選んで植栽されています。このガーデンはグレートディクスターのメドーガーデンの手法を取り入れているようです。斜面に細い小道をつくりゆっくり散策を楽しめるようにデザインされています。コロナ禍にここでの生活を楽しめるように仕事部屋のある小さな小屋からいつでもガーデンが見えるようなベッドルームもつくられ、目覚めとともにこの景色が楽しめるそうで羨ましい限りです。

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イギリスのガーデン雑誌やTV番組に取り上げられたり、サセックスヘリテージ トラストからも2015年賞を受賞しています。審査員からは「田園地帯と庭園の景観とスチール製の境界線(コールテン鋼が植物と馴んでいます)などの現代的な要素とを、無限のスタイルで思慮深く美しく統合した作品」と称賛されました。

また、カメラマンである奥様の写真が展示してあるギャラリーでは、「押し花かしら」と思うようなシンプルで素敵な植物の写真作品の展示も興味深く見せていただきました。

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長い一日、皆さんもお疲れでしたがストラトフォード・アポンエイボンのエイボン川のほとりのホテルに到着しました。しかし皆様は一晩ぐっすり休むと翌朝の目覚めも爽やかに芝生の庭を眺めながら朝食を取り、元気に2日目のガーデン見学に出掛けました。

②2日目の最初の庭はブロートングランジ。このガーデンもコンテンポラリーな21世紀のガーデンと言ってよいでしょう。2001年にトムスチュアートスミスというガーデンデザイナーによってデザインされました。邸宅と敷地はビクトリア時代からあったものの、庭はまったく何もない状態からデザインされました。形にとらわれないモダンなデザインもみどころです。6エーカーの緩やかな傾斜の三段テラスが設けてあり、コロナ前初めての訪問の時、特徴的なトピアリーヘッジガーデンに目を奪われたのですが、こちらは今回は病気なのか虫に食われたのか、このヘッジは短くかりこまれていました。しかしテラスの上段の植物は以前より育ち、密にぎっしりとボリュームがあり草丈も高くとても迫力がありました。

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テラスガーデンのトピアリーヘッジガーデン 2017年撮影
(今年は痛んでいたのか刈り込まれていました)

ゆっくりと一番奥まで歩いて行くと切り株がオブジェとして美しく配置してあるウッドランドもアートな森(スタンペリーガーデン)として完成していました。

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広大な敷地の眺めは、仕切りがなくワイルドフラワーガーデンの中の細い小道やアボレータムなど遠くまで広がる景色に癒されます。2度目の訪問では「この先がたしかこうなっていたはず」「こんなシーンもあったはず」など皆さんとゆっくりめぐりながらも落ち着いてしっかり全体像をつかむことができ理解も深まった気がします。

いつも思う事ですが、初めて訪ねて観て感じる感動は何にも代えがたいのですが、2度3度と時を変えて訪ねた時に感じる世界感は、一度目には感じられないものだと思います。ガーデナーさんの手入れの仕方で進化もするし変化もします。ですからできることなら1度で理解したと思わずに何度も同じガーデンを訪ねてみたいものです。

花旅コーディネーター 舩山 純(ふなやまますみ)