チューリップ咲くお勧めの花景色

先日4月12日(木)~14日(日)立川の国営昭和記念公園の花みどり文化センターで「花と緑で楽しむアートクラフト展」が華やかに開催されました。ちょうどその期間は国営昭和記念公園では「Flower Festival2024」を開催中で、チューリップが見ごろでした。例年は桜はもう散っているのですが、今年は桜の開花が2週間位遅れたため、桜とチューリップを一緒に見る事ができました。公園内の渓流広場にチューリップ2020種25万球は圧巻で、ムスカリ(4品種9万8千球)の川もとてもきれいでした。この植栽についてはオランダキューケンホフ公園のコスター氏監修のもと2004年から開始され、現在は当初のデザインを生かしながら、オリジナルの景色に育てているそうです。

同じく国営ひたち海浜公園の松林の中にはチューリップの花壇が広がっています。ネモフィラも見ごろを迎え、現在両方一緒にお楽しみいただけます。

そして、さらに私のお勧めするチューリップと桜の咲く景色は、はままつフラワーパークです。こちらはあしかがフラワーパークの藤を再生させた樹木医の塚本こなみさんが理事長を務めています。世界一美しい桜とチューリップ咲く花風景つくりを目指しているそうです。50万級のチューリップと1300本の桜が競演します。こちらの美しさは芝生にもあります。

足元が土ではなく美しい緑の芝生というのは花々を大変美しく引き立てています。現在は浜名湖花博2024が開催されていて、この後は藤と草花の競演が見事な季節となります。塚本こなみさんの得意とされる美しい藤棚と宿根草の競演もまた得も言われぬ美しさなのでお近くの方は是非いらしてみてください。こんな景色は海外の方にも嬉しい景色なのではないかと思います。

さて、チューリップの咲く景色は球根の数だけではありません。球根を皆でばらまいて自然に散らばったところに植える、というような植え方があります。コミュニティーガーデンのように市民やボランティアのかたが植える野原のようなチューリップが咲く景色もまた自然な美しさを醸し出しています。ガーデンデザイナーの平工詠子さんが、オランダのガーデンデザイナー ジャクリーン・フォン・デル・クロートさんの手法から編み出したチューリップの自由で新しい植え方ではないかと思います。宮崎の国際海浜エントランスプラザの松林の中や綾町の市民のつくるコミュニティーガーデン、有明の国際エントランス シンボルプロムナード の花の広場、浜名湖花博会場の浜名湖ガーデンパークにもこの手法が使われています。同じチューリップでも植え方によって雰囲気の違う美しい花景色を見ることができますね。

  • 記事イメージ

  • 記事イメージ

宮崎国際海浜エントランスプラザ

  • 記事イメージ

  • 記事イメージ

有明国際エントランスシンボルプロムナード花の広場

最後にガーデンに種類や色彩を個性的にデザインして植えるチューリップ、こちらも色の組み合わせや他の植物との重なりあいがとても美しい上野ファーム、はままつフラワーパーク、浜名湖ガーデンパークなどをご紹介します。こんな風に植えてみたら私のうちのチューリップもおしゃれになるかもしれない。と参考になさってみてはいかがでしょうか?

  • 記事イメージ

  • 記事イメージ

はままつフラワーパーク

花旅コーディネーター 舩山 純(ふなやまますみ)